右股関節手術のアストロズ・バーランダーが投球練習を再開

日本時間3月18日に右股関節の手術を受けたジャスティン・バーランダー(アストロズ)が投球練習を再開していることが明らかになった。バーランダーはスプリング・トレーニング序盤に右股関節の不調を訴えて調整に遅れが生じ、日本時間3月4日にオープン戦初登板を果たしたが、次の登板で背中を痛めて早期降板。開幕絶望とみられていたが、新型コロナウイルスの感染拡大によってシーズン開幕が延期となり、右股関節の手術に踏み切っていた。

バーランダーはオープン戦2度目の登板で背中を痛めて早期降板した時点では、開幕投手を務めるのは絶望的とみられていた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によってシーズンの開幕が遅れており、すでに投球練習を再開できるところまで回復していることを考えると、開幕から投げられる可能性が極めて高い。30代後半を迎えても毎年のように200イニングを投げているバーランダーにとって、シーズン開幕が延期となっている期間は、貴重な休養期間になっていると言えそうだ。

アストロズのダスティ・ベイカー監督は、バーランダーについて「彼はスプリング・トレーニングにやってきた時点で少し問題を抱えていた。コンディションが良かった次の日はそうでなかったり、またその次の日にはコンディションが回復したりしていた」とコンディション面での懸念があったことを明らかにした。「だから、シーズン開幕が遅れていることは、彼にとって有り難いことかもしれないね」と付け加えた。

今年2月に37歳となったバーランダーだが、そのピッチングに年齢からくる衰えは見られない。昨季は34試合に先発して223イニングを投げ、21勝6敗、防御率2.58、300奪三振の好成績をマーク。自身3度目のノーヒッターや通算3000奪三振を達成しただけでなく、最多勝のタイトルを獲得し、2011年以来8年ぶり2度目のサイ・ヤング賞も受賞した。ゲリット・コールがフリーエージェントでヤンキースへ流出したアストロズにおいて、今季もエースとしての活躍が期待されている。

© MLB Advanced Media, LP.