『発達障害かも? という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』発売。「小さな工夫」で乗り越える!

近年、 テレビや新聞など、 さまざまなメディアでその存在がクローズアップされてきている大人の「発達障害」。 その一つ、 「注意欠如・多動性障害(ADHD)」の方は、 日本で300万人以上いるといわれている。

本書では、 「生きづらさ」を抱えながら生きている当事者の方126人にアンケートを取り、 「苦手なことをラクにしてくれる小さな工夫」=「発達ハック」を募集。その中でも効果の高そうなものをセレクトし、 「仕事」「日常生活」「人間関係」「体調管理」のジャンルに分類して紹介している。

目からウロコの「#発達ハック」が満載

電話で聞いた内容をすぐ忘れてしまう…→ 最後にもう一度言ってもらおう!

片づけられず、 つねに散らかっている…→ 空き箱を用意して、 とりあえず放り込もう!

会話が苦手で、 何を言っていいか迷う…→ 定型文を覚えて、 そのまま返そう!

電車やバスで過剰なまでにクタクタに…→ 「ノイズキャンセリングイヤフォン」を使おう!

自身も発達障害をもち、 これまでに多くの取材を行い、 発達障害に関するイベントの開催や書籍の執筆を行ってきた著者の姫野桂氏は、 発達障害には100人いたら100とおりの特性があるという。 多くの生のハックが集まった本書の中には、 きっと自分に合ったハックがあるはず。

そして、 そのハックを実践することで、 日々のミスや困りごとが減るだけでなく、 できないことがある自分を責めたり、 卑屈になってしまうのを防止する効果も期待できる。

社会に出ても仕事ができずに挫折してしまう若者、 あるいは学校で問題行動を起こしてしまう子どもにスポットが当てられがちですが、 発達障害という概念がなかったために見過ごされてきた中高年の当事者も多く存在する。

50代にして軽度発達障害が発覚したことを公表した編集家の竹熊健太郎さんと、 41歳という若さで脳梗塞により倒れた後遺症から高次脳機能障害を患ったルポライターの鈴木大介さんに、 周りの人ができることができない苦悩や、 お二人が実践しているハックについて語っている。

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