県は16日、実際には利用していない障害者を働いたように見せ掛け、約500万円の給付金を不正に受給したなどとして、宮崎市のNPO法人「ハートインりずみっく」(坂元邦子理事長)の障害福祉サービス事業者指定を取り消すと発表した。
同法人は2012年、都城市高城町に就労継続支援B型作業所「らるご」(定員20人)を開設。同市と三股町から身体や知的、精神障害者が通所し、農産物の生産などを行っている。
県障がい福祉課によると、17年5月~19年10月の2年半にわたり、同作業所の利用実態がほとんどなかった1人分の給付金を同市に請求し、受け取った。
昨年12月、同法人理事から同市に告発があり、今年1月から県が監査。坂元理事長らは利用実態を示す記録の改ざんなどを否定していたが、職員への聞き取りで不正が明らかになった。今月15日付で指定取り消しを通知。現通所者16人の受け入れ先を見つけるため、実際の処分は7月15日付。
坂元理事長は「作業所の経営が悪化したため不正を行った」と話しているという。
障害者雇用装い不正受給 県、宮崎市のNPO処分へ
- Published
- 2020/04/17 06:00 (JST)
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