【新型コロナ】保育士感染したら即休園 横浜市、批判受け対応見直し

横浜市役所

 保育士が新型コロナウイルスに感染した私立保育園に対し、横浜市が感染の公表を控え、翌日も開園するよう指示した問題で、市が、保育士の感染した保育園をすぐに臨時休園にする対応に改めることが16日、分かった。市内全ての保育園に近く、通知する。

 これまで市は、保健所の調査結果が出てから臨時休園するかを判断していた。これを、結果を待つことなく休園にし、調査結果を基に期間などを定めるよう見直す。保育士だけでなく、園児やその保護者が感染した場合も休園するかは現在、調整しているという。市こども青少年局は「保護者の不安解消につなげたい」としている。問題を巡っては、市私立保育園園長会が「情報操作や隠蔽(いんぺい)だ」と市の対応を批判。林文子市長は15日の定例会見で、感染が確認されたのに開園を求めたことは間違っていたとの認識を示した。

 一方、市は16日、保育士が感染して休園している同市磯子区の保育園で、新たに20代の女性保育士2人の感染が確認された、と発表。先に感染が判明した保育士の濃厚接触者は園児56人、職員24人に上るという。

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