メジャーリーガーが児童支援 約100万ドルで400万食以上を寄付へ

日本時間4月17日、メジャーリーグ機構は、新型コロナウイルスの感染拡大で学校が休校となり、食事の確保に問題を抱える児童を支援するために、メジャーリーグ全30球団から50人以上の選手が代表となって約100万ドルを集め、400万食以上を寄付することを発表した。アメリカとカナダでは2000万人以上の児童が無料または低価格の給食を提供されていたが、学校の休校措置により大きな影響を受けているという。

この取り組みは、野球を愛するミュージシャンのガース・ブルックスとアダム・ウェインライト(カージナルス)が飢餓に苦しむ子供たちを支援するために意気投合したところからスタートし、1999年に子供たちを支援する基金を立ち上げていたブルックスに続いて、ウェインライトも2013年に「ビッグ・リーグ・インパクト」を設立。今回はウェインライトと副代表のカイル・ギブソン(レンジャーズ)が中心となって、各球団の選手たちへ働きかけた。

昨年はブルックスとウェインライトが協力して、飢餓に苦しむ子供たちに90万ドルを寄付し、今年も同様の活動を行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を受けて、予定を前倒し。ウェインライトとギブソンはメジャーリーグ機構に働きかけ、チームメイトに連絡して協力の輪を広げていき、最終的には短期間で93万7100ドル(約1億円)を集めることに成功した。今回の寄付により400万食以上を提供することが可能になるという。

ウェインライトとギブソンのほか、全30球団から50人以上の選手が代表となって今回の動きを牽引。そのなかにはノーラン・アレナード(ロッキーズ)、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、アルバート・プーホルス(エンゼルス)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)といったスター選手も含まれている。メジャーリーガーたちによる社会支援の動きは今後も拡大していきそうだ。

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