コロナ自粛で犯罪者が野放し? 裁判所や検察庁が「送致しないで」と仰天要請 時効を逃れる人も出てくるのか

写真はイメージです。

新型コロナウィルスでコロナにかこつけた犯罪も増加しつつあります。もちろん、それらもコロナ同様,見逃してはいけません。そして、そういった犯罪から私たちの日々の生活を守ってくれるのは警察官です。

とは言っても、ここ2~3年、警察の不祥事が目立ちます。容疑者が留置所から逃亡してヒッチハイクをしたり、拳銃をトイレに置き忘れたり、交番内で勤務中不倫・性行為をしたり、コロナ自粛の最中に飲み会を開いて署長がコロナに感染してしまうわが国の警察官……。

ですが、何だかんだ言って我が国は法治国家です。やっぱり何かあったら110番をして警察官の助けが必要です。

そして上記のようなふざけた警官だけでなく、真面目に「犯罪をなくすんだ」と勤務にいそしんでいる警察官がいることも確かです。

しかし、現場はコロナによって混乱が出てきているようです。

「警察署では、取締官以外、なるべく出勤を控えるように言われています」(警視庁管内所轄警部補)

現場の取締官の数の制限はないようですが、実はそれ以外にも深刻な問題が生じているのです。

「コロナの感染防止は良いのですが、検察庁や裁判所も出勤を抑制しているようなのです。なので、現行犯などの緊急的な事件を除いて、そうでない事件は送致しないでほしいとの文書が所轄に来ました。正直、私たち現場の取締官は困っています」(前出・警視庁管内警部補)

となると、じっくり捜査して、行動確認を済ました重大犯罪は後回しになるということになりかねません。

「現在も内偵しているのですが、緊急逮捕以外送致するな、となると後回しにせざるを得ません。すぐに着手したい事件もあるのですが」(前出・警部補)

コロナは確かに、「人類の敵」であり、一日も早く解決しなければならない……と、同時に通常の犯罪に対しても、警察行政は立ち向かわなければなりません。私たちの生活が脅かされない為にも。(文◎編集部)

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