志喜屋漁港でカーエー

 カーエーハンターの玉城正一さんから志喜屋漁港でカーエーが釣れているとの情報が入り6日に取材した。玉城さんは1年を通してカーエーを狙っている。玉城さんによるとここのポイントでカーエーが釣れるのは午後5時から日没までとのことで、前日もこのポイントの常連さんが午後5時すぎに38センチのカーエーを釣ったらしい。

 当日は那覇で別の取材が入った。その取材が終わって急いで向かうとカーエーが釣れると言われた午後5時にどうにか間に合った。到着してすぐにテトラと反対側で釣りをしていたベテランの米倉守さんに40センチ弱のチンシラーが釣れた。それまでアタリの少なかった玉城さんにも午後6時すぎからウキにアタリが出始めた。練り餌にはカーエー独特の歯形が付いたのを確認すると「そろそろ釣れますよ」と玉城さん。

 カメラを構えて待っているとウキにコツコツとカーエーのアタリ。すかさず竿(さお)を上げて合わせ、魚の口元にがっちりと針を掛けた。驚いた魚はテトラ沿いに左へと走った。テトラに逃げ込まれないように竿を傾けて耐えていると、今度は逆方向へ向かってテトラ沿いを走った。玉城さんは新しく竿を買ってから2回目の釣行だったので、少し手こずったが、1分ほどで網に収まったのは40センチ近いカーエー。日没寸前にも35センチ前後のカーエーが釣れてこの日の取材を終えた。

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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