新型コロナウイルスの感染拡大を受け、横浜市は、毎年約35万人が訪れる「海の公園」(同市金沢区)などでの潮干狩りを禁止している。ゴールデンウイーク明けの5月6日までだが、市は状況を見ながら判断する。
海の公園は人工の砂浜にアサリなどの貝類が採取できることから、ピーク時のゴールデンウイークには1日あたり約4万人の家族連れらが訪れる。
市は、屋外であっても多数の人が集まると、密集・密接の場面が想定されるとして感染拡大のリスクが高まると判断。海の公園と、近くの「野島公園」に隣接する砂浜への立ち入りを禁じ、10日に長さ約1キロにわたってフェンスを張った。
しかし、週末の11、12日には警備員の制止を振り切り、フェンスを乗り越えて潮干狩りを行おうとする人が相次いだ。市は「閉鎖は命と生活を守るため」と理解を呼びかける。
家族3人で訪れた主婦(43)=横須賀市=は「砂浜で遊ぼうと思ったが、感染対策ならは仕方ない。あきらめて公園でお弁当を食べます」。長男(6)は「(砂で)お城を作りたかった」と残念そうだった。