CAC 医薬系ITサービス開始へ 長崎で事業拡大

 長崎市内で昨年から事務受託サービスを展開している県の誘致企業、シーエーシー(東京、CAC)は17日、7月から新たに製薬企業向けITサービスを長崎で始めると発表した。事業拡大に伴い、来年までに20人程度の新規正社員雇用を予定する。
 CACは、企業の人事給与業務を受託するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を全国展開。県の誘致を受け、同社初の地方都市拠点を昨年7月、同市元船町のオフィスビル「長崎BizPORT」内に開所した。
 CACはBPOだけでなく、東京・大阪・海外の拠点で製薬企業や金融機関などのシステム開発や運用を手掛けている。このうち製薬企業向けを長崎でも行う。事業拡充について「長崎県は大規模災害リスクが低く、人口に対して教育機関が多いなど優秀な人材が採用可能。サービス提供の継続性確保に資する」としている。
 当面は中途採用を予定し、将来的には県内新卒者やU・Iターン人材を積極的に確保する方針。長崎の拠点には現在12人が勤務。開設5年後までに100人体制を目指している。

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