佐世保くんち中止 「来年の開催に向けて早い収束願う」

昨年の佐世保くんち

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、11月1~3日に予定していた亀山八幡宮(佐世保市八幡町)の秋の大祭「佐世保くんち」が、今年は中止されることになった。神社関係者が18日までに協議して決定した。
 佐世保くんちは、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願する伝統行事。大勢の関係者が市中心部のアーケードを練り歩くみこし行列があり、6年に一度出番が来る「神事町」が踊りなどを奉納する。
 亀山八幡宮によると、神事町や祭事に参加する年番町などの代表が協議。人が集まるイベントの自粛を政府が要請する中、参加者の健康と安全を考慮して今年は開催を見送ると決めた。河原忠孝宮司は「中止は残念だが、市内でも感染者が出ており、先行きが見えない。来年の開催に向けて早い収束を願っている」と話している。


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