長崎県内 介護15事業所休業 新型コロナ感染拡大防止で自主的に

 長崎県は17日、県内で高齢者に通所介護(デイサービス)や短期宿泊(ショートステイ)などの介護サービスを提供する951事業所のうち、15事業所が12日時点で新型コロナウイルスの感染拡大防止のために休業していると明らかにした。
 県長寿社会課によると、内訳はデイサービス1、ショートステイ10、通所リハビリ4。「同じ自治体や近隣で感染者が出ている」として自主的に判断している。ほとんどが1~2週間で、多くが今週中に再開予定という。
 同課は休業の相談を受けた場合は「サービスが必要な方々が置き去りにされることがないよう、安全面に配慮した上での継続をお願いしている」。やむを得ず休業する場合は代替サービスを確保するよう求めている。1週間ごとに状況をまとめて国に報告している。
 6人の感染者が確認されている佐世保市も「休止すると利用者も家族も困る」として継続を要請。現在、休業している事業所はなく、人が集まる通所介護から訪問介護に形態を変えて対応しているところもある。一方で、市内の地域包括センターには、不安を抱えたヘルパーからの相談があるという。
 長崎市によると、市内の医療機関で働く医療従事者が感染した際に、近隣のデイサービス1施設が一時休業したが、現在は休業している事業所はないという。


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