無所属のプイーグがコロナと戦う「真のヒーロー」を支援

依然として契約が決まらず、無所属の状態が続いているヤシエル・プイーグだが、新型コロナウイルスと戦う「真のヒーロー」への支援を決めた。プイーグは、スペイン語で行われたインタビューのなかで、フロリダ州ドラル周辺のクリニックに勤めるスタッフたちを支援するために、スーパーマーケットと連携して食事を提供することを公表。さらに、自身が設立したチャリティ基金を利用し、手袋やマスクなどを寄付する計画があることも明らかにした。

プイーグは「ここで働いている人々は(新型コロナウイルスとの戦いの)最前線にいる。状況を改善するために戦ってくれているんだ」とコメント。「彼らは治療のために戦っている。彼らは真のヒーローなんだ。テレビで見るスーパーマンのことを言っているのではない。病院で働いている人々こそが真のヒーローなんだよ」と医療従事者を称え、感謝を口にした。

現在も無所属の状態が続いているプイーグだが、自身の将来については心配していないという。「我々は今、パンデミックのなかでの生活を強いられている。これは、ヤシエル・プイーグがチームと契約していないことより深刻なことなんだ。どのチームになるかはわからないけど、いつか契約はできると思う。今は野球について考えるべきときではないよ」とプイーグは世界の危機的状況を最優先に考えている。

現在29歳のプイーグは、昨季レッズとインディアンスで149試合に出場し、打率.267、24本塁打、84打点、19盗塁、OPS.785を記録。現在は自宅でトレーニングを続けており、マーリンズを含む複数の球団から契約のオファーもあったようだが、契約成立には至らなかったという。

また、プイーグは自身の未熟さや素行の悪さが、契約が決まらないことの一因となっている可能性があることも自覚しているようだ。「人間的に成長し続けて、チームが望む行いをできるようにならないといけない。そうすれば、いつか必ず新たなプレイ機会を得られるだろう」とプイーグは決意を口にした。

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