【新型コロナ】外出自粛が招くフレイル予防を 平塚市が啓発用冊子

自宅でできるフレイルの予防法を紹介しているリーフレット

 新型コロナウイルスの感染拡大で自粛生活が続き、筋力などの虚弱化(フレイル)が懸念されている高齢者。その予防法を紹介するリーフレットを神奈川県平塚市が作成した。自宅で手軽に実践できる方法を分かりやすく掲載している。

 フレイルは、加齢によって筋力や認知機能などが低下する状態。健康と要介護の間に位置し、進行すれば体の抵抗力が低下し、感染症も重症化しやすくなる。

 新型コロナウイルスの感染予防で自粛生活が長引くと家の中で生活する機会が増え、高齢者のフレイルが進む恐れがある。そこで、市は東京大学高齢社会総合研究機構の監修で、リーフレット「今だからこそ自宅でできる! フレイル予防」を急きょ作成した。

 リーフレットはA4判4ページで、テレビを見ながらでも簡単にできる「筋トレ」(片足立ち)や「脳トレ」(グーパー切り替えパンチ)、口の働きを低下させないための「健口体操」をイラスト付きで紹介している。

 約3500部作成。市内のスーパーや市高齢者よろず相談センター(地域包括支援センター)に置いてあるほか、市のホームページで公開している。

 問い合わせは、市地域包括ケア推進課電話0463(20)8217。

© 株式会社神奈川新聞社