【新型コロナ】神奈川の軽症・無症状患者、横浜のアパホテルで受け入れ開始

軽症者らを受け入れるホテル室内=19日午後、横浜市中区

 新型コロナウイルス感染者増加に伴う医療崩壊の回避に向け、神奈川県は20日、新たに「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」(横浜市中区)で軽症や無症状の感染者の受け入れを始める。最大約2300室を確保し、清潔な区域と感染リスク区域を分ける「ゾーニング」の対応を施した。19日に内部を報道陣に公開した。

 地上35階建て高層ホテルで、当面は感染者400人程度の受け入れを想定。看護師を含む県職員や民間スタッフ、自衛隊員ら30~40人体制で運用する見通し。

 各部屋には感染者が室外に出歩かずに済むようトイレットペーパーなど2週間分の生活用品を用意。ゾーニングは感染者やスタッフが区域を越え行き来しないよう、エレベーターの出入り口をシートで覆う処置を施している。

 内部公開で県担当者は「1カ所でまとまった規模の部屋数を確保できた利点は大きい。医療機関の負担減につながるよう万全の体制できめ細かく対応していく」とした。

 軽症者らの宿泊療養施設は第1弾の「湘南国際村センター」(葉山町、約100室)と今回を合わせ、最大2400室に広がった。

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