渡航自粛を要請 新上五島町長ら「生命を脅かす状況」を想定

 新上五島町の江上悦生町長は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、町ホームページ(HP)で不要不急の渡航自粛を要請するメッセージを掲載している。「この小さな島で感染者が発生した場合、町民の生命を脅かす状況が想定される」と呼び掛けている。
 メッセージは、町外からの旅行や帰省の自粛を求める内容。町民に対しても、島外への旅行や家族らの帰省を控えてほしいとしている。
 町などによると、人口は約1万8600人で65歳以上の高齢化率は41.5%(4月1日現在)。感染者の病床は4床しかなく、大幅な増床は難しい状況にある。渡航自粛要請は国の緊急事態宣言期間に合わせた5月6日までを想定しているという。
 五島、対馬、壱岐、北松小値賀の離島地区3市1町も、市町HPに首長名で渡航自粛を要請。「一人一人の理解と行動が、この重大な局面を乗り越えていくことにつながる」などと協力を呼び掛けている。

 


© 株式会社長崎新聞社