鈴木京香、見どころは「私たちのラーメンへの愛です!」とアピール。「行列の女神」今夜スタート

テレビ東京系では4月20日から、ドラマBiz「行列の女神~らーめん才遊記~」(月曜午後10:00)がスタートする。放送を目前に控え、鈴木京香、黒島結菜、高橋メアリージュン、小関裕太、前野朋哉、杉本哲太が、作品の見どころやそれぞれが演じる役柄、撮影中のエピソードなどを語った。

ドラマは、久部緑郎氏・作、河合単氏・画のコミック「らーめん才遊記」が原作。ラーメン業界をけん引する「清流企画」の社長・芹沢達美(鈴木)が、料理の才能には秀でているものの天然ボケで空気が読めない新入社員・汐見ゆとり(黒島)と共に、苦境にあえぐラーメン店を救う物語。業界で働く人々の悲喜こもごも、人間ドラマを通して、ラーメン店だけでなくさまざまな飲食店にも通じるフード・コンサルティング、起業、経営のノウハウをも描いていく。

本作について、主演の鈴木は「ラーメンを愛する私たち『らあめん清流房』のメンバーが、日夜困っているラーメン屋さんを助けたり、閑古鳥が鳴いているラーメン屋さんを繁盛店にしたり…とにかく一生懸命ラーメンをみんなにより一層好きになってもらうために頑張る。そして、そのラーメンによって私たちも実は救われているというのが分かってくるような、面白いドラマになっています」と見どころを紹介。

また、役どころについて「私の役は、すごく面白い原作の漫画では男性なんですね。男性の役を私がやることによって雰囲気を変えてしまったらどうしようと、ちょっと思ったんですけど、私は中身がもう男の人とほとんど一緒なので、おんなじ気持ちで、ひげが生えてるおじさんのつもりでやっています(笑)」と話し、ラーメン作りは「撮影の時は毎回ラーメン製作の先生が丁寧に教えてくださるんですけど、一度長い時間をかけて湯切りの方法とか習ったりして、だいぶ上達しました! 力いっぱいカッコよくやったりすると麺がてぼ(麺類の湯切りに使われるざる)の中でクチャッとくっついちゃったりして…そのあたりは意外とさらっとやると、プロっぽいということが分かりました」と明かした。

黒島は「私も練習したんですけど、本番は(ゆとりという)キャラクター的にふざけた感じになっちゃって…。カッコいい湯切りも教えてもらったんですけど、ちょっとコメディーっぽくやりました。最初の方のゆとりが一方通行で、お芝居しててもすかされてる感じっていうのが難しかったというか。『どうやったら伝わるんだろう』というのを一生懸命考えたんですけど、結局『ゆとりだから仕方がない』という結論に至りました(笑)」と語り、芹沢に憧れる職人志望の夏川彩を演じる高橋も「ラーメンの作り方を教えてもらったんですけど…厨房でもお芝居があって、フリーな時に何をするかが難しかった。そこでバレちゃったりとかするので、この工程が終わった後、何をするのかとか、うそにならないように…」と共に役づくりに試行錯誤した様子。

「清流企画」の社員でプレーボーイな一面を持つ白坂隼人役の小関は「このメンバーの中でも作ることが多い方と、食べることが多い方がいて、僕はコンサルティング重視な役なので、日常の中でコンサルティングについて考えることが多かったです」と役どころを話すと、同じく社員で筋金入りのラーメンオタク・須田正史を演じる前野も「僕と小関くんはどちらかというと食べる専門で、作る芝居はあんまりなくて。この中でも僕、結構食べた方じゃないですかね。それこそ社長と3軒食べ歩くシーンがありまして。立て続けに別のラーメンを3軒はしごするっていうのが人生初めてだったので、めちゃくちゃテンション上がりました! 一応“ラーメンオタク”っていう役だったんで『これはもう食べないと』と思って、食べまくってました!」と笑顔で振り返った。

「清流企画」の部長で芹沢のよき理解者でもある河上堅吾役の杉本は「僕は食べるシーンも作るシーンもそんなになかったです。1回だけ調理するシーンがあって、普段まったく料理しないもんですから、そこはむちゃくちゃ緊張しました。どんなセリフをしゃべるシーンより一番そこが緊張しました(笑)」と明かした。

撮影現場でのエピソードについて、前野が「黒島さんがめちゃくちゃ食べる! 量っていうよりは食べるペースが落ちない。だからカメラが回ってる時に食べるカットがあって、カットがかかってもそのままずっと食べてるんですよ。ペース落ちずに! で、最後までペロリといっちゃう…それがすごくて感動してました」と話すと、杉本も「普通本番終わったら食べない感じですけど、真逆でした! 無心で食べてたよね?」と本人に振ると、黒島は「ラーメンはもともと好きで今回うれしくて。出てくるラーメンが全部おいしいんですよ! だから…食べちゃうんです(笑)。やっぱりだんだん苦しくなってきて、本当に本番で食べなきゃいけない時に苦しいって時もありますけど、でもおいしくいただきました」とおいしさに負けて食べ続けたことを認めた。

最後に、鈴木は「見どころは、まずはなんといってもおいしそうな、原作に忠実なラーメンの数々。そして私たちのラーメンへの愛です! ラーメン好きな皆さん! そして。夜どうしてもおなかがすいてしまうような方! この番組を楽しみに見ていただけると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」とアピールして、締めくくった。

また、第1話(4月20日放送)に泉谷しげる、川俣しのぶ、第2話(4月27日放送)に浅利陽介、金澤美穂の出演が決定し、コメントが寄せられた。 第1話、見るからに寂れた様子の薄汚れた中華料理店「京来軒」の店主・郷田正一役の泉谷は「ラーメンにはそんなに興味ないんだけど、食い物(の話)だってことと、鈴木京香ちゃんと久しぶりに会いたいなーというのと、映画『カツベン!』でヒロインやってた黒島の姉ちゃんにも会いたかったんで、よかったな。お客が来なくて店がいま一つだった時、ゆとりが『なんかお困りですか?』って言うシーンがあるんだけど、そのセリフの後に『困ってねえよ!』ってアドリブでやったんだよな、リハーサルで。本番ではやらずにいたら、監督が『すいません、さっきやったアドリブお願いします』って。で、意識してやったらNG出しちゃんたんだけど(笑)、あれを使ってくれたのがうれしかったな」と喜んでいる。

正一の妻・秋江役の川俣は「廃業寸前のラーメン店の夫婦。しかしまだ持ち堪えている。でも危ない。なのに、何のアイデアも浮かばず…。そんな夫婦ですが、暗くならずコミカルに、夫役の泉谷さんと息を合わせて演じられたらと思いました。誰もが好きなラーメンですが、その店の裏側には数々の物語があります。『行列の女神』をご覧になった後、ラーメン屋さんに行けば、プラスαのおいしさを味わえるかもしれません」とコメント。

第2話で、カフェ風のおしゃれなとんこつラーメン店「noodle Cafe TMY」の店主・坂口琢磨役の浅利は「あらためてラーメン一杯って奥が深いなと、坂口店主を通して思いましたね。初めて行く店でチャーシュー抜きとか、口が裂けても言えなくなりました(笑)。僕自身は最近、鶏骨ラーメンが好きなのですが、(ラーメン作りは)僕の仕事と同じく総合芸術ですし、そこに至るまでの過程を想像しながら、ラーメンをいただきたいと思います。このドラマを見て、『おいしそうだなー』って思ってもらえたらうれしいです。ご自宅でラーメン作る時のヒントがあるかもです。ぜひお楽しみに」と期待感をあおった。

坂口の妻・恵役の金澤は「普段からよくラーメンを食べるので、ラーメンの開発過程や、お店の雰囲気作りなどを、役を通して体験できることがとてもうれしかったです。小学生の子どもがいるお母さん役は初めてでしたが、夫役の浅利陽介さんに身を委ねて、新しい挑戦をさせていただきました。普段はおっとりしていても、ここぞという時にズバッと言える恵を演じられました。このドラマはラーメンについて熱く語っている、“ラーメンオタク”な作品です。おなかがすくことは間違いないので、ぜひ一緒におなかを鳴らしながらご覧ください!」とメッセージを寄せた。 なお、本作のドラマ放送記念特別企画として「ラーメン・レシピ・コンテスト」(主催:日本経済新聞社 協力:テレビ東京)が開催されており、“行列ができそう”なラーメンレシピを大募集中(詳細はhttps://style.nikkei.com/ramen/index.html?n_cid=rmn_a12をチェック)。

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