アベノマスク2枚、品質にブーイング そこで富士河口湖町が独自で全世帯にマスク50枚を配布か 「人に優しい町です」と住民の声

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新型コロナウィルス感染対策で日本政府は布製マスクを1世帯に二枚支給し始めました。

しかし、虫や髪の毛が混入していたり、洗ったら縮んだりとクレームが殺到しているようです。国民からは、無理に布製でなくても綺麗な使い捨てマスクでも良かったのではという声も上がっています。

そんな中、使い捨てマスクを住民に支給する地方自治体が出てきたという情報を得ました。

山梨県富士河口湖町では、町内の全世帯に50枚ずつ使い捨てマスクを配布することを17日に渡辺喜久男町長が発表しました。隣接する富士吉田市では全市民に1万円を支給することが発表されたばかり、隣接する地方自治体が住民のために臨機応変にサービスを提供するのは素晴らしいことです。

「富士河口湖町の南部にある上九一色地区では、今週から配布を始めるそうです。上九一色地区は、静岡県富士宮市に隣接しています。富士宮市は15日の段階で45名の感染者が出ています。上九一色地区の住民は、通勤や買い物で富士宮市方面に出る人が多いので、感染対策が急務のため優先するそうです」(新聞社会部記者)

そこで、富士河口湖町に住む方のお話をうかがいました。

「都内だと一部の店舗にマスクが入荷したり、開店前から並べば買えたりするようですが、こちらは、どこにもマスクは売っていません。でも、町がマスクを50枚も支給してくれるなら、富士河口湖町に住んで良かったと思います。住民に優しいでしょ。国は2枚のマスク支給の時に、町が50枚ですから」と語るのは、数年前に生活拠点を都内から富士河口湖町に移したギタリスト、フォトグラファーの福田洋也さん。

ギタリストとフォトグラファーを複業にすることでリスクヘッジはしてきたものの、コロナ禍で仕事は激減しているそうです。ANTHEMのギタリストとして、1985年にメジャーデビューした福田洋也さんは、35周年の記念すべき年にコロナ禍で苦しんでいました。

「全国ツアー、(元ANTHEM)2020年ツアーグッズ製作プロジェクト をクラウドファウンディング等ありましたが、公演延期等で大打撃を受けていました。そんな中で、マスク50枚支給は嬉しいニュースでした。状況によって都内の親にも分けであげたいと思います」(福田洋也さん)

家にいたら、行政が嬉しいプレゼントを支給してくれるなら、住民も外出自粛するでしょう。福井県は50枚入り2箱と交換できるマスク購入券の発送を23日から始めると報じられました。地方自治体が独自に住民にマスクを支給する動きは広まりそうです。(文◎星野純連)

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