坂本勇人の最年少2000安打厳しく… 試合数減少で影響受ける記録の数々

巨人・坂本勇人【写真:Getty Images】

最年少2000安打のためには坂本は7月29日までに116安打が必要

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期となっている日本のプロ野球。このほど交流戦の中止が正式に決定し、予定されていた143試合から、最大でも125試合に試合数が減ることになった。今後の状況次第では更なる試合数減もあり得るかもしれないだろう。

 試合数の減少によっては様々な影響が生じることになるだろうが、その1つが選手たちの通算成績だ。今季中の達成が見込まれる節目の記録は数多くあるが、試合数の減少により、それが難しくなりそうなものもある。そこでここでは今季中の達成が見込まれる節目の記録をピックアップ。試合数の減少により、達成に影響が出そうな記録に注目してみる。今回は打者編だ。

・2000安打
福留孝介(阪神)残り103安打
坂本勇人(巨人)残り116安打
・1500安打
中村剛也(西武)残り33安打
大島洋平(中日)残り58安打
坂口智隆(ヤクルト)残り92安打

 名球会の入会条件でもある2000安打。福留は既に日米通算2000安打は達成しており、NPBでの2000安打まで残り103安打となっている。昨季は89安打。まもなく43歳となる球界最年長選手だけに休養を挟みながらの出場となりそうで達成はやや厳しいか。

 史上最年少での2000安打到達がかかる坂本は残り116安打。125試合のシーズンであれば今季中の達成はほぼ確実だろうが、榎本喜八の持つ31歳7か月16日の史上最年少記録はほぼ不可能か。最年少記録のためには今年7月29日までに2000本に到達する必要がある。6月1日に開幕したとして、7月29日まででは試合数は60試合にも満たないはず。その中で116安打を打つのは至難の業となるだろう。

・2000試合出場
内川聖一(ソフトバンク)残り23試合
福留孝介(阪神)残り134試合
・1500試合出場
細川亨(ロッテ)残り73試合
嶋基宏(ヤクルト)残り98試合
坂口智隆(ヤクルト)残り118試合

福留の2000試合出場は125試合になり今季中の達成は不可能に

 通算2000試合出場に迫るのは内川と福留の2人。内川は残り23試合のため、試合数減少の影響はなさそうだが、福留は134試合を残している。交流戦の中止で最大125試合となったため、今季中の達成の可能性はなくなった。1500試合出場に迫る細川、嶋、坂口の3人も試合数の減少で達成が厳しくなったか。

・1000得点
鳥谷敬(ロッテ)残り8得点
坂本勇人(巨人)残り17得点
中村剛也(西武)残り100得点
・400二塁打
福留孝介(阪神)残り6二塁打
・300二塁打
中村剛也(西武)残り4二塁打
・1000打点
内川聖一(ソフトバンク)残り43打点

 鳥谷は残り8得点。阪神からロッテに移籍し、どれだけ1軍での出場機会があるかにかかってくるだろう。坂本の残り17得点は試合数減少の影響はないだろう。中村の100得点は143試合でも厳しい数字。試合数減少となれば、なおさらだろう。福留と中村の二塁打はさほど影響はなさそう。内川は1000打点まで残り43打点。本来の内川であれば達成可能だろうが、昨季が41打点に終わっているだけに、試合数減少がどう響くか。

・450本塁打
中村剛也(西武)残り35本
・300本塁打
W・バレンティン(ソフトバンク)残り12本
福留孝介(阪神)残り20本
松田宣浩(ソフトバンク)残り26本
・250本塁打
中田翔(日本ハム)残り24本
坂本勇人(巨人)残り27本

 バレンティンの300本塁打は達成の可能性が高そうだが、残る面々は試合数の減少で厳しくなりそうだ。中村は450本塁打に35本を残しており、試合数が減る中で昨季の30本を上回る本数を打たねばならない。松田宣や中田、坂本の残り25本前後という数字は実に微妙な数字になりそうだ。(Full-Count編集部)

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