池袋暴走事故から1年 事故防止へ思い新たに

東京・豊島区で高齢者が運転する車が暴走して親子2人が死亡した事故から1年がたちました。遺族の男性はインターネット上で記者会見を開き「事故のあった午後0時23分になった瞬間、本当に涙が止まらなくなった。2人の命を無駄にしないため、1人でも救えればいいと思っている。『お父さんは1人でも命を救えたよ』と言えたらいいと思う」と、1年の思いを語りました。

事故で妻と娘を亡くした松永さんは事故から1年となるのを前にTOKYO MXの取材に応じ、いまの心境を語ってくれました。

しかし事故から1年がたったいまも裁判の日程は決まっていません。松永さんは被害者参加制度を使い、裁判に臨むことにしています。松永さんは「最大の理由は『真実が知りたい』ということ。なぜこんなことが起きなければならなかったのか。2人はなぜ命を落とさなければならなかったのか」。そして「仮に軽い罪で終わってしまうという前例になると、同様の事故が起きた時に軽い罪となってしまう。それは、未来の被害者や未来の遺族に顔向けできない。だから私は裁判は裁判でしっかりと戦う」と語りました。

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