大画面10インチがやってきた! Panasonic ストラーダF1X(CN-F1X10BD)を徹底テスト Vol.1

パナソニック SDカーナビステーション Strada(ストラーダ)シリーズ「F1X(CN-F1X10BD)」[ブルーレイ再生・10V型大画面]

2DINサイズなのに大画面10インチを実現出来る秘密とは

パナソニック SDカーナビステーション Strada(ストラーダ)シリーズ「F1X(CN-F1X10BD)」[ブルーレイ再生・10V型大画面}

カーナビの大画面化が進んでいる。もともとカーオーディオの国際規格、2DINサイズに収まる一体型のインダッシュカーナビは、7インチかそのワイド版画面が備わっているが、近年はこのサイズを超えた大画面モデルが各社から登場している。

ただ多くの場合、各車種専用のパネルがないと装着出来ないのが悩みの種。その専用取付キットは販売台数が多い人気のミニバンやSUV、軽ハイトワゴンが主で、新旧の国産・輸入車共に対応出来ないモデルも数多い。

そんな中でパナソニック オートモーティブ社は、カーナビステーションStrada(ストラーダ)で革命を起こした。最新モデルのストラーダF1X(CN-F1X10BD/CN-F1XD)で、2DINサイズのまま専用パネルなしに大画面10インチのド迫力を実現させたのだ。

え、それってもしかして…私のクルマにも装着出来るの!?

2DINなのに大画面10インチ。その秘密を探るべく、実際に車両に取り付けて徹底検証してみた。

“浮かせる”ことで実現出来た、規格外れの10V型ディスプレイ

パナソニック SDカーナビステーション Strada(ストラーダ)シリーズ「F1X(CN-F1X10BD)」[ブルーレイ再生・10V型大画面] “フローティング大画面”は、新構造DYNABIGスイングディスプレイにより左右各15度、前後約マイナス20°から約60°まで自在に可動出来る。

パナソニックでは、ストラーダF1X(CN-F1X10BD/CN-F1XD)の大画面10インチ(10V型)を実現させるため、2DINサイズそのままに装着出来る技を編み出した。それが“フローティング大画面”だ。

2DINサイズにナビ・オーディオ本体を収め、大画面ディスプレイだけは“浮かせて”(フローティングさせて)いる。規格サイズに収まらなければ、いっそ浮かせてしまえばいい! とは、大胆な逆転の発想に驚かされる。

もちろんただ大画面なだけではない。高精細HD画質を採用し、高解像度なブルーレイディスク(CN-F1X10BDのみ)再生や地デジ、HDMI入力の画像などを美しいまま表示する。

また低反射で視認性も高いうえ、斜めから見ても鮮やかに表示するIPS液晶を採用し、どこからでも見やすい。実際に使うユーザーに寄り添った配慮の深さは、長年に渡り車載ディスプレイをつくり続けてきたパナソニックならだ。

10V型と言いながら、実質11V型のド迫力画面が楽しめる!?

パナソニック SDカーナビステーション Strada(ストラーダ)シリーズ「F1X(CN-F1X10BD)」[ブルーレイ再生・10V型大画面] 前後角度調整は約-20°から約60°まで可能
パナソニック SDカーナビステーション Strada(ストラーダ)シリーズ「F1X(CN-F1X10BD)」[ブルーレイ再生・10V型大画面] 左右-15度~15度まで自在に動かせる

画面は新構造DYNABIGスイングディスプレイにより左右各15度、前後約マイナス20°から約60°まで自在に可動出来る。車種を問わないベストなアングルが決められるのだ。

しかもフローティング大画面は、副次的な効果ももたらしてくれた。2DINサイズの標準サイズである7インチ(7V型)に対し、10V型の面積比は約2.1倍とそもそも驚くほど大きい。そのうえフローティング構造のディスプレイなので、画面はさらに手前へ近付く。実際には11V型相当の大きさとなる※のだ。

そのことは事前に頭で理解していたつもりだったのに、実際にテスト車両にストラーダF1X(CN-F1X10BD)を装着し、初めて運転席に座った瞬間、思わず「わっ、でかっ!」と思わず声を出してしまったのは本当の話。

※運転席からの目線距離60cm、フローティングの張り出し約6.5cmとした場合の概算値

新旧400車種以上に対応、しかも専用パネルいらず

パナソニック SDカーナビステーション Strada(ストラーダ)シリーズ「F1X(CN-F1X10BD)」[ブルーレイ再生・10V型大画面] フォルクスワーゲン パサートヴァリアント(B7) 装着例

ちなみにDYNABIGスイングディスプレイは、取付時に奥行きや上下位置の調整も出来る。この変幻自在さのおかげで、実に新旧400車種以上の対応が可能になった。

パナソニックのホームページでは「Fシリーズ装着対応車種一覧」を紹介しているので、まずはこちらをチェックして欲しい。

もちろんここに紹介される以外の車種や、一覧にはないデビュー直後の新型車などでも対応可能なケースがある。今回のテストでも、一覧にはなかったフォルクスワーゲン パサート(B7)にストラーダF1X(CN-F1X10BD)を装着している。詳しく知りたいなら、まずはカー用品店やカーオーディオ専門店などに相談すると良いだろう。

ドライバーの安全運転まで助けてくれるカーナビ

パナソニック ストラーダCN-F1X10BD 逆走注意

10V型の大画面ばかりを紹介したが、カーナビゲーションシステムとしてもパナソニック ストラーダF1Xは時代のニーズを確実にとらえている。そのひとつが安全・安心運転サポート機能だ。

一時停止標識や合流、急カーブ、事故多発地点といった道路標識情報や、高速道路や一般道の制限速度などを、音声とポップアップ表示で案内してくれる。

また高速道路で万が一の逆走にも「逆走検知警告」と「逆走注意アラーム」のダブルで注意喚起するほか、生活道路の走行速度を30キロに制限する「ゾーン30」エリアに侵入すると、色分け表示や音声・ポップアップでお知らせする機能も。

イマドキのカーナビは地図情報の表示や誘導に留まらず、危険箇所を事前に知らせドライバーの安全運転まで助けてくれるのだ。

パナソニック SDカーナビステーション Strada(ストラーダ)シリーズ「F1X(CN-F1X10BD)」[ブルーレイ再生・10V型大画面] ブルーレイディスク再生やHDMI接続(中継ケーブルはオプション)などが可能
パナソニック SDカーナビステーション Strada(ストラーダ)シリーズ「F1X(CN-F1X10BD)」[ブルーレイ再生・10V型大画面] 左右前後の角度調整も自在だから、例えばディスプレイを思いっきり助手席側に向けての視聴も出来る。

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