【新型コロナ】神奈川で新たに13人感染 重症の女性死亡 死者は20人に

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、神奈川県内で21日、新たに13人の感染が確認された。横浜市ではクラスター(感染者集団)が発生しているグループホーム(GH)の入所者で、感染して重症だった70代の女性が亡くなった。県内の死者数は20人となった。

 横浜市では、市内の病院に勤務する医師3人を含む50代の男性4人の感染が分かった。医師3人のうち1人が重症。医師の感染確認を受け、病院は同日までに外来診療を中止した。市は民間を理由に病院名を公表せず、「医師の勤務状況や濃厚接触者の有無は調査中」とした。

 70代女性が死亡したGHでは、入所する80代と90代の男女2人が既に亡くなっており、死者は3人目となった。

 一方、中区福祉保健センターにケースワーカーとして勤務する30代の女性職員の感染も判明した。感染が確認された市職員は6人目。居住地の千葉県の感染者として集計される。

 県所管域では、30~70代の男女計9人。このうち綾瀬市の70代男性と大和市の60代男性が中等症という。厚木市3人、相模原市2人、藤沢市1人の計6人は相州病院(厚木市)のクラスターによる感染とみられる。このほか三浦市でも1人確認された。

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