【新型コロナ】厚木市「PCR外来」開設へ 市立病院は感染症病床増

集合検査場開設や、市立病院の「重点医療機関」申請などについて説明する小林市長=厚木市役所

 神奈川県厚木市は21日、感染判別検査を専門に実施する「PCR外来」(集合検査場)を開設する、と発表した。県内では横須賀市に次ぐ2例目。また市立病院の感染症病床を同日、6人分から22人分に増床。医療崩壊回避に向けて県が独自で打ち出した医療体制「神奈川モデル」で、中等症患者を受け入れる「重点医療機関」に申請した。

 集合検査場は厚木、愛川、清川の3市町村を管轄する厚木医師会が運営。かかりつけ医が患者の容体で判断し、集合検査場に紹介する。開設場所や検査方法、運営体制などは大型連休中に決め、連休後の早い時期に開設する方針。

 一方、市立病院は第二種感染症指定医療機関の一つとして、陽性患者を受け入れてきた。増床して中等症患者の受け入れを拡大することで、県の医療体制を維持するための役割を果たしたい考えだ。

 小林常良市長は同日の会見で、「医療現場は今後一層厳しい状況になる。市民の安全のため、市立病院の役割を果たしていきたい」と話した。

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