「MLBドリーム・ブラケット」 大谷好投もU-25選抜敗退

注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」の2日目となった現地時間4月21日、第1ラウンドの16組の対戦のうち、残り8組の対戦が行われた(4勝先取制)。先に結果が発表された4組の対戦では、フィリーズが現役U-25選抜、カブスがメッツ、マーリンズがブレーブス、ドジャースがパドレスをそれぞれ撃破。第2ラウンド進出を決めた。

現役の若きスター選手で構成されたU-25選抜選抜だが、マイク・シュミットら名選手を揃えるフィリーズには敵わなかった。フィリーズは1勝1敗で迎えた第3戦から3連勝し、4勝1敗で第2ラウンド進出が決定。チェイス・アトリーがチームトップの打率.364をマークし、エースのスティーブ・カールトンは第1戦と第5戦でともにジャック・フラハティ(カージナルス)に投げ勝ち、2勝を挙げた。U-25選抜の大谷翔平(エンゼルス)は、第1戦で2番手として7回途中から登板し、打者2人を連続三振。第5戦では4番手として8回途中からマウンドに上がり、9回途中までの1イニングを無失点に抑えたが、2試合ともチームの勝利にはつながらなかった。

第1戦でメッツのエース、トム・シーバーを攻略して勢いに乗ったカブスは、第2戦こそ完封負けを喫したものの、第3戦から3連勝。4勝1敗でメッツを破り、第2ラウンド進出を決めた。第5戦は1点リードの6回裏に5点を奪われ、逆転を許したが、3点ビハインドで迎えた9回表に打線が爆発。無死満塁から代打フランク・チャンスのタイムリーで1点を返すと、代打クリス・ブライアントが逆転グランドスラム。その後、サミー・ソーサのタイムリー二塁打でさらに2点を追加し、一挙7得点のビッグイニングで試合を決めた。

第1ラウンド最大の番狂わせとなったのが、マーリンズとブレーブスの対戦だ。戦前の予想では、投打に伝説のスター選手を数多く揃えるブレーブスが絶対優位と見られていたが、ホゼ・フェルナンデスが2度もグレッグ・マダックスに投げ勝つなど、マーリンズが4勝1敗でブレーブスを撃破。第2ラウンド進出を決めた。マーリンズは第1戦から9得点、10得点、10得点と打線が爆発して3連勝。第4戦はジョン・スモルツに抑え込まれたが、第5戦はフェルナンデスから始まる6投手のリレーでブレーブス打線をシャットアウトした。

ドジャースは順当にパドレスを撃破。サンディ・コーファックス、クレイトン・カーショウ、ドン・ドライスデール、オーレル・ハーシュハイザーの4人が5試合連続クオリティスタートを記録し、防御率2.29という好投を見せて4勝1敗で第2ラウンド進出を決めた。パドレスは第1戦の8回表にネイト・コルバートが逆転グランドスラムを放ち、白星スタートとなったが、第2戦から4連敗。トレバー・ホフマンら自慢の強力リリーフ陣が思うように機能しなかったのが痛かった。

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