小池百合子氏から伝説のアレまで。東京都知事選政見放送まとめ

こんにちは。自称日本一意識低い政治ライターのひがしみすず(@misuzu_higashi)です。

新型コロナウイルスのニュースが日々飛び交っています。この情勢を受けて政治に興味を持ったという方、特に地方政治に興味を持った方も多いのではないでしょうか。

小池百合子氏は2016年から東京都知事を務めており、都知事の任期は4年です。そうです、今年は東京都知事選イヤーなのです。ぜひ投票に行きましょう。

投票先を決める材料として、「政見放送」があります。 都知事選に立候補した人はテレビ(NHK)で政見放送をすることができます。限られた時間ではありますが、供託金を支払って立候補した全員が全国区のテレビに映ることができるので、泡沫候補と呼ばれる候補者が持論を述べたり存在をアピールするには絶好の機会です。

過去、候補者たちはどのような政見放送を行ってきたのでしょうか。

 

1. 舛添要一氏:みんなが想像する「政見放送」

前都知事の舛添要一氏の2014年の政見放送です。東京オリンピックの話題から始まり、政治の原点となった体験、厚生労働大臣としての実績を絡めた政策等を述べており、東京をヨイショしながら情に訴えるタイプのスピーチです。

「The 政見放送」という感じでしょうか。 では、これを一旦基準としていただき、だんだんイメージを崩していきましょう。

2. 立花孝志氏:NHKをぶっ壊す!

「NHKを国民から守る党」の代表がNHKから政見放送をしてるの、面白すぎないか?ということで話題になったこちら。 丁寧なお辞儀、「皆さん、許せますか?」という優しげな問いかけがなんともシュール。

そして決め台詞の「NHKをぶっ壊す!」を連発。最後にはクイズまで出していかれました。

もともとYouTuberとして活躍していた立花氏。カメラの前で視聴者を引き込むテクニックを経験から熟知していたのかもしれません。

3. 後藤輝樹氏:伝説の放送禁止用語連発事件

これは載せて良いのでしょうか……?

選挙ドットコム攻めのライターひがし、さすがに少々怯えております。 “伝説のポーズ”に始まり、妙に小気味良いテンポで下ネタの嵐。意味を成さない放送禁止用語を連発し、政見放送なのに政策がさっぱり分かりません。

※しかし、ご本人はTwitterや公式webサイトでは(ぶっ飛んだ思想もあるものの)むしろどちらかと言うと真面目な印象……。 コロナ疲れの皆様、関連動画からぜひノーカット版をどうぞ。

4. 小池百合子氏:経歴を活かしハキハキと

そして現在活躍中の小池百合子現都知事で〆たいと思います。さすが元キャスター、政見放送も非常にスマートです。

実績→動機→政策(3つの○○シティ)→まとめ と、スピーチ構成に悩んでいる候補者には真似してみてほしいくらいの完璧な構造でした。

政見放送、意外と面白くないですか

正直「NHKの政見放送なんて見てもよくわからない」「政治家がただしゃべるだけなんて、つまらない」と思う方もいらっしゃるでしょう。

筆者自身も泡沫候補の表現の自由を最大限に発揮しているおもしろ政見放送を見るまではそう思っていました。 過去の候補者の政見放送を見てゲラゲラ笑ったあとは、ぜひ現都知事の小池百合子氏が当選前に何と言っていたか、それは4年間でどう実現されてきたかを考えてみませんか?

その行動が、きっと今後の東京を変えていくはずです。

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