【新型コロナ】ドライブスルー方式でPCR検査 藤沢市、県内初導入へ

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、神奈川県藤沢市の鈴木恒夫市長は22日、車に乗ったまま検体を採取できる「ドライブスルー方式」のPCR検査を県内で初めて導入すると明らかにした。検査体制の強化と市保健所の負担軽減が狙いで、早ければ今週末にも運用を開始する。所在地は市保健所(同市鵠沼)近くとしている。

 検査は医師2人、看護師1人、事務担当ら4~5人ほどの体制で実施し、スタッフは同市医師会が派遣する。1日当たり12件程度の検査を予定している。

 発熱やせきなどの症状でかかりつけ医を受診した比較的症状の軽い患者について、医師が検査を予約。患者はマイカーなどで出向き、乗車したまま検体を採取。検査結果は1日半程度の時間で判明するという。

 同市保健所は1日当たり50検体のPCR検査が可能な体制で臨んでいるが、陽性率は12~13%にとどまり、陰性の割合が高い。このため、あらかじめドライブスルー方式の検査に振り分けることで、検査体制を拡充しながら保健所スタッフらの負担を減らせるという。市内ではこれまでに49人の感染が確認されている。

© 株式会社神奈川新聞社