新型コロナウイルスの感染拡大を受け、深刻化するマスク不足。最近は街中で布製を着用している姿も多く見かけるようになった。貴重なマスクを長く使い続けるにはどうすればいいのか。長崎市内で布製マスクを販売している店主に正しい洗い方を聞いた。
布製マスクの販売や作り方の講習会を開いている長崎市万屋町の布なぷきん・布おむつ専門店「りぼん」。店主の大原万里亜さん(49)によると、2月下旬ごろから購入者が急増し、洗い方についての問い合わせも増えている。「素材によって違いはあるけど、毎日、優しく、丁寧に洗えば長持ちします」と大原さん。
早速、洗い方を教えてもらった。用意するのは衣料用か食器洗い用の中性洗剤、ぬるま湯、タオルなど【写真1】。
まず、ぬるま湯2リットルに対し、中性洗剤を0.7グラム(カップアイスなど食べる際に使用する小さいスプーンの半分程度)を混ぜ、そこにマスクを浸す【写真2】。
洗い方のポイントは「ゴシゴシと洗わないこと」。繊維が劣化し、けば立ち、菌も付着しやすくなってしまうため、優しくもみ洗いする。
10分間浸し、洗剤を洗い流す。ここでも「ゴシゴシ洗い」は禁物だ。数回水を替えながらすすぎ【写真3】、手で優しく形を整えた後、タオルに包んで水気をとる【写真4】。風通しのいい場所に干して、完了。
使い捨てマスクを洗って再利用することについては「中にガーゼを挟んで使う方法もあるが(再利用は)お勧めはできない。できれば布マスクに替えたほうがいい」。緊急事態宣言に伴い、学校が休校しており「親子でマスク作りに挑戦してみては」と勧めている。同店のホームページに作り方の動画を掲載中。