【新型コロナ】「助かる」 三浦市が除菌液の配布開始

次亜塩素酸水の配布が始まり、受け取りに訪れた市民=三浦市役所

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、神奈川県三浦市は22日、除菌効果のある次亜塩素酸水の配布を始め、除菌液を購入できずに困っていた市民からは歓迎の声が聞かれた。

 市財産管理課によると、ドラッグストアなどで除菌液などの品薄が相次いだことから、生成装置を今月購入。大量生成が可能で、中性に近い酸性のため皮膚への悪影響が少ないという。

 市庁舎の配布場所には20リットルタンク3個が設置され、初日は開始から約1時間で約70人が訪問。大勢が一度に訪れた場合は、職員が間隔を空けて待つよう呼び掛けるなど密集しないよう工夫する。

 乳児の長女と訪れた30代主婦は「自分が感染すれば子どもの世話をする人がいなくなってしまう」と懸念。「足が不自由な近所の知人の分も」と500ミリリットルのペットボトル2本を持参した工藤金吾郎さん(79)は「1カ月ほど手に入らず困っていたので助かる」と安心した表情を見せた。

 配布は午前9時~午後4時、平日は市庁舎第2分館玄関、土日祝日は本館1階市民サービス窓口で。ペットボトル容器などを持参し、1家庭につき1日1リットルまで配布を受けられる。

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