三重県が111億円の総合対策  マスク製造の異業種参入に補助

新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け、三重県は22日、総額約111億円に及ぶ緊急総合対策を取りまとめました。

緊急総合対策は、20日に緊急事態措置で発表された休業要請に対する協力金の費用などを含め、総額約111億円の規模となりました。

感染拡大の防止に向けては、マスクや消毒液などの製造に県内の事業者が異業種でも参入できるよう、都道府県としては初めて人件費や建物の改修費用など設備投資への補助制度を設け、マスクなどの確保につなげるということです。

また、三重県は現在124の病床を確保していますが、今後も病床確保に取り組んでいくほか、症状が軽くなった人などを受け入れるために県有施設やホテルなどの宿泊施設を確保していくことが盛り込まれました。

感染拡大で影響を受けた事業者を支援するため、追加の融資枠として新たに2000億円を確保し、最初の3年間は実質無利子で融資を受けられるなど事業者の資金繰り負担の軽減に取り組みます。

さらに、臨時休校が続いている県立学校について、学校と家庭をインターネットでつなぐオンライン授業の環境整備を進めます。

緊急総合対策の費用など、一般会計補正予算案を24日の県議会に提案することにしています。

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