西安が国際姉妹都市とパンデミック対策協力を開始

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【西安(中国)2020年4月22日新華社=共同通信JBN】西安市政府によれば、中国北西部の古都西安で4月10日、特別ビデオ会議が開催された。First Affiliated Hospital of Xi'an Jiaotong University(西安交通大学第一附属医院)の教授から成る専門家チームは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の予防と管理の経験をタイ、マレーシア、シンガポール、パキスタンなど13カ国の医療専門家と共有した。これに先立ち、武漢に医療支援を提供したチームはその経験と知見をイタリア、オーストラリア、米国など数カ国と既に共有していた。

COVID-19の発生以来、中国は包括的かつ厳重な予防・管理措置を実施してきた。中国が感染症のピーク時に闘っていた重要な時期に、60以上の国際姉妹都市、国際組織、他の国際的な協力者は西安の人々にできる限りの支援を提供し、医療用マスクや防護服など感染症予防資材を寄贈した。多大な取り組みを経て、中国は発生の封じ込めにおいて段階的に成果を上げ、古都西安はその繁栄を取り戻しつつある。

世界規模で現在起こっているCOVID-19の急速な流行拡大により、欧州とアジアには感染症対応で苦戦を強いられている国々がある。団結の証として、また必要な時の支援の返礼として、西安市政府は直ちにさまざまな方法で国際姉妹都市への支援を調整した。市当局は、医療および感染症対策物資の第1弾をイタリア、イラン、韓国、フィリピンの4カ国・7姉妹都市に提供した。3月20日、医療用マスク、防護服、医療用手袋、消毒・滅菌用品を含む300万人民元相当以上の寄贈品が西安咸陽国際空港に集められ、イタリアのポンペイとベネト、イランのイスファハン、韓国の慶州と晋州、フィリピンのイリヤンに輸送された。これらの物資の第1弾が到着すると、受け取った姉妹都市は西安の人々に謝意を示した。

効果的で継続中の感染症予防策と秩序ある生産再開を維持するため、西安は第2弾の支援の提供に全力を尽くし、30を超す国際姉妹都市に物資を寄贈した。4月13日、190万人民元相当の一連の物資が幾つかの国、すなわちフランス、スイス、ドイツ、マレーシア、コロンビアおよびネパールの10都市以上への分配用に集められ、これらの物資は間もなく目的地に到着する。次のステップとして西安は、より多くの寄贈物資を他の都市向けに回収・分配し、市当局は市の国際専門コンサルタントにも物資を送る予定である。

ソース:Xi'an Municipal Government