老舗酒蔵「黄金井酒造」(厚木市七沢)が、醸造蒸留設備を活用し、医療機関向けの消毒用アルコールを製造し始めた。23日には厚木医師会などに初めて提供。県酒造組合会長でもある黄金井康巳社長は「医療機関にできる限り、提供していきたい」と話している。
新型コロナウイルスの感染拡大でアルコール消毒液の供給が不足しており、政府は今月、酒造会社の手掛ける「高濃度エタノール製品」を代替品として医療機関などが使用することを容認。また酒造会社が高濃度エタノール製品を造りやすくなるよう、手続きを簡素化するなどした。
こうした事態を踏まえ、日本酒、焼酎、ジンなどの醸造酒や蒸留酒を日頃製造している黄金井酒造は県内の酒造では初めて、消毒用アルコールを製造することを決めた。