ドライブスルーでコロナ検査 長崎県央地域開設

訓練で検体採取の手順を確認する医師ら=県内

 長崎県などは23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、車に乗ったまま検体を採取できるドライブスルー方式の「地域外来・検査センター」を県央地域で開設し、長崎地域も25日から運用を開始すると発表した。県央地域では23日、11人の検体を採取した。
 場所は非公表。それぞれの地域で帰国者・接触者外来を設置している医療機関が運営し、地元医師会の医師らが交代で検体採取に当たる。国内では新潟市などが導入しており、車の窓越しに医師らが問診、検体を採取する。佐世保・県北地域は来週にも開設。今後、県内八つ全ての2次医療圏ごとに設置する方針。
 対象は発熱などの症状があり感染が疑われるが、自力で受検できる人。帰国者・接触者相談センターや地元医師会が設置する相談センターを通して予約し受検する。結果は翌日、電話で通知。長崎地域は長崎大熱帯医学研究所で、迅速検査法を使い即日通知する。
 検査体制強化や帰国者・接触者外来の負担軽減などを目的に準備を進めていた。23日に県庁で会見した長崎市医師会の松元定次副会長は「必要な方でも検査できていない現状がある。できるだけ多く検査して感染者を把握したい」と述べた。
 23日は、長崎地域センターで実施した訓練を報道陣に公開。長崎市医師会や長崎大学病院の医師や、検査技師らが手順を確認した。


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