ネット鑑賞 楽しんで 「おうちミュージアム」始める

写真展の作品などを紹介する島瀬美術センターの「おうちミュージアム」のページ

 佐世保市島瀬美術センター(島瀬町、休館中)は、美術作品や写真をインターネット上で公開する「おうちミュージアム」の取り組みを始めた。新型コロナウイルス感染拡大を受け、自宅で来館した気分を味わってもらうのが目的。
 「おうちミュージアム」は全国の博物館や美術館の休館が相次ぐ中、北海道博物館が提唱して始まった。館内の案内や工作の解説などの動画や画像を発信する施設が共通ロゴを使用。さまざまな施設の収蔵品などをネット鑑賞できるようにした。
 島瀬美術センターも、これに参加。主催する「バイクのある風景写真展」の開催目前で臨時休館になったため、県内のバイク愛好家から募った夕日や桜などの写真をフェイスブックに掲載し、写真展会場を撮影した動画も公開している。
 ネット上で館内の各エリアを見学できる「ストリートビュー」も紹介。常設展示品を見ることができる。これとは別に、通勤や買い物でセンター前を通る人に和んでもらおうと、正面玄関付近に週替わりで収蔵品の絵画の写真も飾る。
 安田恭子館長は「気分が暗くなりがちだが、家にいてもらうきっかけにし、心を安らげてほしい」と話している。

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