県境越える移動自粛を 九州知事会がウェブ会議

 九州・沖縄と山口の9県でつくる九州地方知事会(会長・広瀬勝貞大分県知事)は24日、臨時のウェブ会議を開いた。大型連休中の新型コロナウイルス感染拡大を抑えるため、県境を越える不要不急の移動自粛を9県民に強く訴えていくことなどを確認した。
 各県庁舎をインターネットでつなぎ、各知事が各県の感染者の状況などを報告。代理出席した平田研副知事は感染拡大が続くクルーズ船の状況などを説明し、「国の指導の下、広域的な協力をお願いする場面が出てくるかもしれない」と述べ、協力を呼び掛けた。各知事は県境を越えて移動した人の感染事例が増えていることを指摘。大型連休中の対策強化が重要との認識を示した。
 連休中は日常生活でも「3密」を避け、外出や会合も自粛するよう、9県が結束して呼び掛けていくことで一致。PCR検査や医療資機材の調達などで広域連携を強化するための九州・山口9県災害時応援協定改正案もまとめた。

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