阪神・藤川、史上2人目の「800登板&250S」なるか? 試合数減で影響受ける投手記録

ソフトバンク・千賀滉大、阪神・藤川球児、楽天・涌井秀章(左から)【写真:荒川祐史】

通算100勝に巨人・菅野が残り13勝、阪神・西が残り16勝と迫るが…

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期となっている日本のプロ野球。交流戦の中止が決まり、予定されていた143試合から、最大でも125試合に試合数が減ることになった。今後の状況次第では更なる試合数減もあり得るかもしれないだろう。

試合数の減少によっては様々な影響が生じることになるだろうが、その1つが選手たちの通算成績だ。今季中の達成が見込まれる節目の記録は数多くあるが、試合数の減少により、それが難しくなりそうなものもある。そこでここでは今季中の達成が見込まれる節目の記録をピックアップ。試合数の減少により、達成に影響が出そうな記録に注目してみる。今回は投手編だ。

・800試合登板
藤川球児(阪神)残り34試合
・700試合登板
宮西尚生(日本ハム)残り16試合
・500試合登板
石川雅規(ヤクルト)残り28試合
益田直也(ロッテ)残り28試合

阪神のベテラン藤川は史上7人しか達成していない通算800試合に残り34試合に迫っている。昨季は56試合に登板しており、143試合であれば、達成は確実な状況だった。125試合となっても、例年の登板ペースであれば45試合前後は登板が見込まれるが、さらに試合数が減った場合は影響が出てくるかもしれない。日本ハム宮西は、史上16人しか達成していない700試合に残り16試合。こちらは影響なく達成可能だろう。

・150勝
涌井秀章(楽天)残り17勝
・100勝
吉見一起(中日)残り11勝
菅野智之(巨人)残り13勝
西勇輝(阪神)残り16勝
則本昂大(楽天)残り20勝

150勝、100勝と節目の勝利に迫る投手は5人。楽天に移籍した涌井は150勝に残り17勝としているが、今季中の達成は厳しいか。巨人の菅野、阪神の西がそれぞれ100勝に残り13勝、16勝と迫る。試合数が125試合に減ると、先発機会が3試合ほど減るだけに、達成は微妙なラインになるだろうか。

阪神・藤川は史上7人しか達成していない通算800試合登板に残り34試合迫る

・250セーブ
藤川球児(阪神)残り9セーブ
D・サファテ(ソフトバンク)残り16セーブ
・200セーブ
山崎康晃(DeNA)残り37セーブ
・100セーブ
益田直也(ロッテ)残り12セーブ
田島慎二(中日)残り25セーブ
澤村拓一(巨人)残り26セーブ
森唯斗(ソフトバンク)残り26セーブ

800試合登板もかかる阪神・藤川は250セーブまで残り9セーブ。名球会の入会条件となる日米通算までは残り7セーブに迫る。今季も守護神を務めることになれば、これは試合数の減少の影響を受けることなく達成されるだろう。800試合登板と250セーブを成し遂げると、元中日・岩瀬仁紀氏に次ぐ史上2人目となる。一方のDeNA山崎の200セーブはやや厳しい数字になるか。

・1500奪三振
内海哲也(西武)残り4三振
能見篤史(阪神)残り23三振
・1000奪三振
千賀滉大(ソフトバンク)残り143三振

西武の内海と阪神の能見が1500奪三振を射程圏に捉えている。内海は残り4三振としており、1軍での登板機会があれば、達成可能だろう。能見は残り23三振。昨季は中継ぎで41三振を奪っており、こちらも順当に行けば、達成可能だろう。ソフトバンクの千賀は1000奪三振に残り143三振。昨季は1試合平均で8.73個の三振をマークしており、このペースなら、17試合程度先発すれば、手の届く数字だ。(Full-Count編集部)

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