来年度の教員採用試験 “繰り上げ枠”を新設 長崎県教委

 長崎県教委は24日、2021年度の県公立学校教員採用試験の概要を発表した。採用予定数は20年度より5人多い425人。高校と特別支援学校には“繰り上げ採用枠”を新設し、合格者の辞退などで欠員が生じた場合、この枠から採用する。
 採用予定数の内訳は▽小学校220人(前年220人)▽中学校90人(同80人)▽高校50人(同50人)▽特別支援45人(同45人)▽養護20人(同25人)。小学校の予定数には前年同様、離島勤務の連続10年を条件とする離島枠4人を含む。
 高校と特別支援校の合格者は、通常採用の「区分Ⅰ」と繰り上げ枠の「区分Ⅱ」に分類。合格者の辞退や年内に中途退職者が出るなどして欠員が生じた場合、採用される。採用に至らなくても次年度の同校種受験で1次試験が免除になる。また、他県で2年以上経験がある国公立学校の現役教員の出願資格について、年齢上限を49歳から59歳に緩和。UIターンでの採用を促す狙い。
 このほか、小学校と養護教諭の2次試験で実技適性試験を廃止。小、中、高、特別支援学校の2次試験で実施していた教壇での課題面接(模擬授業など)も廃止し、受験者の負担軽減を図る。
 要項は5月8日から県教委高校教育課のホームページで公開。受験者は5月18日から29日までに、原則としてインターネットで出願する。1次試験は7月12日、県立長崎西高と県立長崎工業高で実施する。

© 株式会社長崎新聞社