法務省かたる封書 長崎県警が注意呼び掛け 被害確認されず

 法務省をかたった身に覚えのない封書が自宅に送り付けられたとの相談が十数件寄せられており、長崎県警は特殊詐欺の予兆だとして注意を呼び掛けている。封書は「未納料金について契約会社、運営会社から民事訴訟として訴状が提出された」などと書かれており、記載されている相談窓口に連絡させようとしている。
 県警生活安全企画課によると13~23日までに、県民から13件の相談を受けた。市町別では佐世保市の4件が最多で、県内各署に相談が届いている。24日午後6時現在、実害は確認されていない。
 送り主は実在しない「法務省管轄支局管理部」で、「03」から始まる電話番号を記載。関東地方から郵送されているとみられる。同課は「記載された電話番号には絶対に電話しないでほしい。今後はコロナ関連で給付金などの話題に便乗した手口が予想されるので十分に注意を」としている。

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