「こんどおぢかに行く券」販売 “先払い”事業者支援 「終息後、島を訪れて」 おぢかアイランドツーリズム協会

先払い方式で飲食店などを支援する「こんどおぢかに行く券」=小値賀町内(おぢかアイランドツーリズム協会提供)

 NPO法人おぢかアイランドツーリズム協会(長崎県北松小値賀町)は、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い集客に影響が出ている町内事業者を支援しようと、先払い方式の「こんどおぢかに行く券」を販売している。宿泊や飲食、体験事業と多彩な内容が対象。
 同町は高齢化率が高く、新型コロナに対応した治療や入院ができる医療施設はない。町は観光目的での来島自粛を要請しており、同協会は終息後に島を訪れてもらおうと、券の発行を決めた。収益は全額、事業者に還元する。
 1枚の価格は千~1万円台。同協会のホームページにある応募フォームから希望の事業所ごとに申し込み、返信されたはがきが券となる。
 同協会が手掛ける古民家宿泊事業では1万円分の宿泊料金を9千円で販売する。このほか4千円分の飲食料金を3千円で販売する券や、1泊2食付き7千円の宿泊料金を6500円で販売する券などがある。
 現在、十数の事業者が参加しており、今後も参加を呼び掛けていく。担当者は「終息後、たくさんの人と島で会えるのを楽しみにしながら販売していく」と話した。問い合わせは同協会(電0959.56.2646)。

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