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「長崎からJリーグへ」の帆を広げたのが2005年。8年目にして悲願を達成した。
序盤は決定力不足が目立ったが、第13節でホンダFC(静岡)を下して初めて単独首位に浮上。第18節以降は2位に下がったものの、第26節でブラウブリッツ秋田に勝って再びトップに立った。
そして、待ちに待った瞬間が訪れる。残り2試合となった第33節、YSCC(神奈川)を相手に、MF神崎大輔(現V長崎強化部)の2ゴールで快勝。翌日に2位チームが敗れたため、日本フットボールリーグ(JFL)初優勝と初のJ2昇格が決まった。
11月18日に佐世保市総合グラウンド陸上競技場で行われた最終節も白星。ホーム無敗で昇格に花を添えると、終了後のセレモニーで主将のMF佐藤由紀彦(現FC東京コーチ)が高々と優勝カップを掲げた。その後はサポーターのもとに駆け寄り、みんなで喜びを分かち合った。
8年の間にたくさんの人の夢があり、挫折があり、ドラマがあった。すべての経験を糧に戦い続けたからこそ、つかみ取った歓喜の瞬間だった。
そして航海は、新たなステージに突入する。