近年は存在感が薄い、襟付きのユニフォーム。決して襟付きが絶滅したわけではないが、その数は明らかに減少傾向にある。
襟が付いていたとしても昔のように大きめでしっかりしたものではなく、控え目で小さめの襟が目立つ。襟付きユニが好きな筆者としては、この風潮は大変寂しい。
ここでは、襟ユニが当然のように多かった時代から、懐かしの「かっこよかった襟付きのユニフォーム」をいくつかご紹介しよう。
Manchester United
マンチェスター・ユナイテッド 1996-98 Umbro ホーム
襟付きユニフォームといったら、まずはエリック・カントナの姿が浮かぶ。クラブ栄光の背番号7番がカントナからデヴィッド・ベッカムと引き継がれたのは、このユニフォームだった。
Juventus
ユヴェントス 1996-97 Kappa ホーム
襟付きユニといえばユヴェントスも外せない。白黒ストライプに白い襟というデザインの美しさは、90年代のセリエAを代表する一着。「SONY MiniDisc」ロゴは主にチャンピオンズリーグ等で使われた。
FC Barcelona
バルセロナ 2001-02 Nike ホーム
バルセロナの近年の襟付きユニでは、100周年記念キットとこの01-02ホームキットがとても優れたデザインだったと言える。この開襟スタイルを採用した一着はなかなか好評だった。
Real Madrid
レアル・マドリー 2001-02 100周年記念 ホーム
クラブ創設100周年を記念した純白のユニフォーム。大きめの襟が付いたクラシックなデザインは気品を感じさせる。ちなみにアウェイキットは同じデザインで真っ黒だった。
France
フランス代表 1996-97 adidas ホーム
1996年の欧州選手権(EURO96)で使われたユニフォームは、袖と襟のトリコロールが印象的なデザイン。胸元の編み上げスタイルがユニフォームマニアの心をくすぐる一着だ。
Netherlands
オランダ代表 1998-99 Nike ホーム
1998年フランスW杯で使われたユニフォーム。アルゼンチン戦でデニス・ベルカンプが魅せた、鬼トラップからの美しいゴールが思い出される。ボディの色とは対照的な黒い襟が目を引き、色・デザインともにバランスの良い名作だ。
Italy
イタリア代表 1998-99 Nike ホーム
98フランスW杯モデル。“アズーリ”の愛称にふさわしく美しい青を基調に襟が付いたデザインからは、エレガントという言葉が浮かぶ名作の呼び声高い一着。当時の選手用キットは胸にメーカーロゴを付けていなかった。
Japan
日本代表 1998 Asics ホーム
日本の初出場となった1998年フランスW杯モデルは、中山雅史が決めたW杯初ゴールを思い出す一着。日本のユニフォームにも、しっかりと大きめの襟を付けている時代があった。