<レスリング>インターハイ、史上初の中止へ…選手らの安全が最優先

 全国高等学校体育連盟(全国高体連)は4月26日、ウェブ会議による臨時理事会を開き、新型コロナウイルス感染拡大を受け、今夏に北関東ほかで分散開催される予定だったインターハイの中止を全会一致で決めたことを発表した。

 競技だけでなく、移動や宿泊による感染リスクが大きく、生徒らの安全最優先での判断だという。インターハイが中止になるのは史上初めて。

 代替策として、安全に部活動が実施できる状況になった場合、最終学年の生徒が成果を発表できる場や大会の設定などの検討を、各都道府県高体連に要望する方針を明らかにした。

 レスリングは8月21日(金)~24日(月)に群馬・ダノン城沼アリーナで開催される予定だった。東京オリンピックの関係で、当初予定の北関東での会場や宿泊施設の確保が難航し、いくつかの競技が東北や九州での実施となるなど異例の広域開催の中で、早くから群馬開催が決まっていた。

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