【新型コロナ】ドライブスルーで買い物安心 川崎幸市場、花や野菜販売

野菜のセットをトランクに積み込むスタッフ=川崎幸市場

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で需要が減っている切り花や野菜をドライブスルー形式で販売する取り組みが、川崎市地方卸売市場南部市場(川崎幸市場=同市幸区)で始まった。街中の花店などが閉店を余儀なくされる中、生産者支援につなげ、自宅にこもりがちな市民に笑顔を届ける。

 取り組みを進めるのは、同市場に入居する川崎花卉(かき)園芸(川崎市宮前区)と、生花店を展開するジャパンフラワーグループ(東京都)。川崎花卉園芸が取引先のジャパンフラワーグループの呼び掛けに賛同して実現。同社の関連会社のジャパン・フラワー・コーポレーションのホームページ(HP)などから申し込まれた商品を引き渡す。

 ガーベラやカーネーションなどの切り花が50本で3千円(税抜き)からと、通常時の半額以下で販売。また、市場内の青果の仲卸業者の協力も得て、タマネギやジャガイモ、カレー粉などの野菜10キロのセットは、マスクを作れる布巾も付いて3千円(同)で提供する。小中学校の休校で給食がなくなり、野菜の需要も減っていることから農家の支援も目指す。

 トランクに積み込むドライブスルー形式を取ることで、人同士の接触も防げるといい、川崎花卉園芸の柴崎太喜一社長は「殺伐とした雰囲気の中、廃棄されてしまう可能性もあった花を自宅で飾って楽しんでもらえれば」と話している。

 HPなどから申し込み、通信販売もある。問い合わせは、川崎花卉園芸電話044(548)6287。

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