神奈川県箱根町元箱根のレジャー施設「箱根園」で、樹齢約100年の大島桜が見頃を迎えている。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため27日から全施設を休業する中、満開の桜を動画で発信。自粛ムードの中でも春を感じてもらう。
運営するプリンスホテルによると、大島桜は芦ノ湖のほとりに植えられていることから「湖畔の一本桜」と呼ばれ、毎年多くの見物客が訪れる。今年も22日に満開を迎えたが、コロナ禍の影響で見物客は「例年の1割程度」に落ち込んだ。
町内には同社のホテルが4館あるが、宿泊客の減少などから2館を休業、残る2館は26日まで稼働率が3割程度で営業を続けてきたが、全国のプリンスホテルの休業などを受け、27日から5月31日まで休業する。
動画配信は4月22日にスタート。休業中も自宅などで花の盛りを楽しんでもらおうと、無人機ドローンで大島桜を動画撮影し、インターネットで配信する。桜は5月3日ごろまでは楽しめるといい、同社の担当者は「季節を感じてもらい、心が和むひとときになれば。終息後に再び箱根に足を運んでほしい」と話している。
動画は会員制交流サイト（SNS）や動画投稿サイト「You Tube（ユーチューブ）」で見られる。
