秘匿性の高いテレビ映像会議、NTTビズリンクと国立情報学研究所がサービス提供へ

NTTビズリンクは大学や研究機関に対し、国立情報学研究所の協力を得て開発した安全性が高いテレビ映像会議システムを無償提供する。新型コロナウイルスの感染拡大で高い安全性を持つテレビ会議システムの需要が高まっているのを受けた措置で、ゴールデンウイーク明けの5月7日から提供開始を予定している。

国立情報学研究所によると、このテレビ会議システムはデータ自体を暗号化したうえ、VPN(仮想私設網)技術を使う二重の安全性を備えている。個人のパソコンにソフトウエアを取り込むだけでよく、特別な機器を用意する必要がない。

無償提供期間は7月末までの予定。大学や研究機関の教授会、審査会、医療機関の会議など高い秘匿性が求められる場所で活用することを想定している。今後、商用向けの有償サービスも展開することにしている。

新型コロナの感染拡大に伴い、全国でテレワークが推進されているが、大学や研究機関、医療機関の会議は機微な情報を取り扱うことから、秘匿性の高いテレビ会議システムの導入が求められている。

しかし、テレビ会議システムの「ズーム」で会議室への不正侵入が相次ぎ、安全性に対する懸念が生じたのをきっかけに、データ漏洩に対する不安が大学などで高まっていた。

参考:

【国立情報学研究所】NTTビズリンクと国立情報学研究所、全国の大学・研究機関・医療機関の職員向けにセキュアなリモート映像会議サービスを提供

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