新型コロナウイルス関連、(有)タカダキャッスルホテル[上越市]が事業停止

 (有)タカダキャッスルホテル(TSR企業コード:201046750、法人番号:3110002022994、上越市仲町4-5-7、設立1953(昭和28)年10月、資本金300万円、吉田義郎社長、従業員9名)は4月21日、事業を停止し事後処理を森直樹弁護士(森直樹法律事務所、同市春日野1-3-15、電話025-526-5828)に一任した。
 負債総額は債権者37名に対し約2億5000万円。

 1948年6月、吉田旅館として創業し、高田駅徒歩1分に立地する宿泊施設を経営していた。1994年には「タカダキャッスルホテル」として現在の施設へリニューアルオープン。駅近隣・低価格を売りとして、出張客や観光客を対象とするほか、施設の1Fでは日本料理や地酒を提供する「和食処 よし田」を経営し、一般客のほか宴会・法要需要にも対応していた。
 しかし、利用客の減少や同業他社との競争による影響から業績低下が続き、リニューアル時の借入負担も重くのしかかり、2015年11月にはホテル施設を担保としていた金融債務がサービサーに譲渡されるなど、対外与信は低下していた。
 業績、資金繰りともに厳しい状況が続くなか、新型コロナウイルス感染拡大による影響から、毎年4月に開催される地元有数のイベント「高田城址公園観桜会」が各種催しを中止しての縮小開催となり、利用客が激減。事業継続を断念し、今回の措置となった。

© 株式会社東京商工リサーチ