【新型コロナ】感染の母が無事出産、赤ちゃんも陰性 相模原・北里大病院、国内初事例

北里大学病院=相模原市

 北里大学病院(相模原市南区)は27日、新型コロナウイルス肺炎を発症した妊婦が今月上旬に出産した、と発表した。新生児は感染しておらず、出産後に肺炎の治療を受けた母親と一緒に元気に退院したという。

 病院によると、新型コロナウイルスに感染した妊婦の出産は国内初の事例。

 病院によると、母親は軽症から中等症で肺炎を起こし、妊娠38週で帝王切開で出産した。病院は産後、母親と新生児を別々の部屋で隔離。母親の肺炎を治療し、2回の検査で陰性になったため、退院を認めた。

 病院の周産母子成育医療センタ-の海野信也センタ-長は「妊婦の皆さんは不安が大きいと思うが、妊婦が感染した場合の対策を講じている病院もある。この事例が妊婦の皆さんの安心に少しでもつながれば」としている。

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