4月26日東京レインボープライド2日目、オンラインミーティングツール「Zoom」を使った自主上映会が開かれた。
企画したのは、性の自分らしさを考える自由の会のメンバー。彼らは昨年行われた東京レインボープライド2019に中高生が主体となって活動するグループとしては初のブース出展を果たした。
今年の東京レインボープライドは新型コロナウイルス感染症の拡大抑制のため、毎年代々木公園で開催していた大規模な実施を取りやめ「#おうちでプライド」と名付けれた公式ハッシュタグの元でオンラインで開催されることとなった。
そこで彼らは自主的にメンバーに連絡を取り合い、幾度とZoomやLINEで相談を重ね今回の企画を実現したのである。
上映された映画は「ジェンダー・マリアージュ」というドキュメンタリー作品。
この映画は、当時同性婚が合法とされていたアメリカのカリフォルニア州で、結婚を男女間に限定するといった州憲法修正案「提案8号」が通過し、再び同性婚が禁止されることとなった。それに「人権侵害」として最高裁判所に提訴した二組の同性カップルが婚姻の平等を求めて裁判で争う様を描いた作品である。
上映後、参加者は「Zoom」のブレイクアウトルームに振り分けられ、感想と社会に対する思いをシェアする時間がとられた。
筆者は各ルームを行ったり来たりするだけだったが、様子を伺うと参加者はそれぞれ社会に対する思いを口にし「密な時間」を過ごしている様だった。
そんな「密な時間」はこの行動自粛が叫ばれる社会では、難しさがある。
久しぶりに人と話します、と口にする参加者もいた。
テーマはそれぞれだが、当たり前が当たり前でなくなってしまっている今、時間と思いを共有する場所が必要なのだと再確認することができた企画であった。