カブスがメジャー史上初の球団通算100000得点達成へ

1876年4月25日に21歳の外野手、ポール・ハインズが球団史上初得点を記録してから144年が経過し、カブスはこれまでに通算99248得点を積み重ねてきた。これはメジャー史上最多の数字であり、2位のジャイアンツとは2000近い差がついている。よって、カブスがメジャー史上初の球団通算100000得点を達成するのはほぼ確実だ。

現在まで続くナショナル・リーグが誕生する以前の「ナショナル・アソシエーション」の記録を含めるべきかどうかについては様々な意見があるものの、メジャーリーグの公式歴史家であるジョン・ソーンの見解(最初のプロリーグではあるが、メジャーリーグと見なされるべきではない)に従い、ここではその記録を除外する。また、「エリアス・スポーツ・ビューロー」では、カブスの通算得点を99254としており、古い記録の集計に誤差があることも事実。ここでは「Baseball-Reference」に掲載されている記録を使用することにする。

カブスは過去4年間、808得点、822得点、761得点、814得点を記録しており、その平均は801得点。通算100000得点までは残り752得点であり、予定通りにシーズンが開幕していれば今季中の達成が濃厚だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりシーズン開幕が延期され、シーズンが開催される場合は試合数が減らされる可能性が高く、今季中の達成は困難に。よって、2021年シーズン中に達成される可能性が高い。

では、その節目のホームを踏むのは誰だろうか。過去3年の合計得点数を見ると、クリス・ブライアント、ハビアー・バイエズ、アンソニー・リゾーが上位3人となっており、確率だけで言えばこの3人のいずれかになる可能性が最も高い。「リゾーのタイムリーでブライアントが生還する」というのが最も素直な予想かもしれない。

しかし、これは偶然性の高い記録であり、たとえば先発右腕のカイル・ヘンドリックスがスクイズを決める可能性もあれば、三塁にダルビッシュ有を置いた状態で控え捕手のビクトル・カラティーニが本塁打を放つ可能性もある。さらに、マイナーから上がってきたばかりのプロスペクトが節目のホームを踏む可能性さえある。

誰がどのような形で節目のホームを踏むのか。メジャー史上初となる大記録達成の瞬間に注目だ。

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