三重県経済「極めて厳しい」 企業倒産24件 去年の2倍

三重県内の経済情勢について、財務省津財務事務所は「新型コロナウイルス感染症の影響により極めて厳しい状況にある」としました。

津財務事務所によりますと、経済状況の判断に「極めて厳しい」という表現が使用されるのは記録の残っている1997年9月以降で初めてです。

津財務事務所の発表によりますと、個人消費ではスーパーやドラッグストアが好調な一方で、外出自粛などの影響で百貨店や自動車販売、観光などのサービス消費を中心に厳しい状況が見られ、全体としては急速に減少しています。

津財務事務所の聞き取りによりますと、観光業からは「これまでの不況と比べ物にならない」といった声のほか、団体客のキャンセルが相次ぐ飲食業からも「苦しさは日に日に増し、影響は夏以降も続くのではないか」と将来を不安視する声が多く上がっているということです。

また、企業倒産件数も1月から3月が24件で、去年の同じ時期の2倍となりました。

今後の先行きについても、新型コロナウイルスの影響による極めて厳しい状況が続く見込みで、さらなる下振れリスクにも十分注意する必要があるということです。

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