西部警察がトミーテックのミニカーに!? 卓上で蘇る名シーン「スカイライン・ジャパン」編

「トミカリミテッドヴィンテージ ネオ(TLV-NEO) 西部警察 Vol.22 スカイライン2000GT(銀)」(トミーテック)

伝説の刑事ドラマ「西部警察」に登場したクルマを掘り下げる新企画

もはや説明の必要もない!? 伝説の刑事ドラマ「西部警察」。1979(昭和54)年〜1984(昭和59)年にかけ「パート1」から「パート3」まで全236話が放映された西部警察は、刑事ドラマという範疇を大きく超えるアクションシーンの連続で、今なお多くの人に愛されているだけでなく、世代を超えて新たなファンを獲得し続けています。

この記事を書いている自分も、毎週日曜夜8時にTVにかじりついて観ていたひとりです。

卓上で楽しめる「西部警察」!? トミーテックのミニカーがアツい!

そして西部警察といえば「トミーテック」もアツい! 並々ならぬ愛と徹底した考証で、次々と西部警察のクルマたちをミニカーやチョロQでリリースしており、MOTAでもそのこだわりを紹介しています。

今回は、トミーテックが発売しているミニカーの中から1台をチョイスして、劇中の場面を再現したイラストとともにご紹介。「パート1・第17話 地獄から還った刑事」に登場した日産 スカイライン2000GTをお送りします。

スカイライン・ジャパンが大暴れ! 「パート1・第17話 地獄から還った刑事」

日産 スカイライン(5代目) ハードトップ 2000GT-E・Sタイプ(1977年)

パート1・第17話 「地獄から還った刑事」(昭和55年2月3日放映)の主役は、西部署の最年少刑事、ジンこと兼子仁(伍代高之・演)。

いつもの通り細かいストーリーはネタバレになるので詳細には書きませんが、犯人に利用されながらもラストで懸命に戦うジンの姿が胸を打ちます。彼を信じる団長の男らしさも印象的な回でした。

登場するスカイラインは、いわゆる「ジャパン」と呼ばれる5代目・C210型、2000GTの4ドアセダンで、丸いヘッドライトが特徴的な前期型です。

西部警察パート1・第17話 「地獄から還った刑事」(昭和55年2月3日放映)より【イラスト:遠藤 イヅル】 【製作著作:株式会社石原プロモーション/取材協力:トミーテック・ポニーキャニオン】

当時まだ3年落ち程度! まだ新車のスカイラインGTが激しいアクション&クラッシュ!

日産 スカイライン(5代目) 左:ハードトップ 2000GT-E・S/右:セダン 1800TI・L(1977年)

劇中では犯人らが逃走に使用しますが、追われる間にフロントガラスが割れ、ルーフが凹むなどかなりの損傷を受けています。

ジャパンのデビューは放映からわずか3年前の昭和52年です。たしかに放映時にはすでに角形ヘッドライトの後期型が発売されていたとはいえ、3年落ちの新しいクルマであの激しいアクション……。なんと大胆な!(もったいないともいう)。

ちなみにこの回では追いすがる230型セドリックに比べ、明らかにきびきびとした挙動を見せており、さすがスカイラインはスポーティセダンだな、と妙に感心してしまいました。

余談ですが、このナンバープレート「86-16」のジャパンは、実質的な前任番組「大都会」シリーズ時代からすでに、黒岩頼介(渡哲也・演)の愛車や犯人のクルマ(振り幅が広い……笑)としてデビューしていたほか、西部警察パート1・第17話以外でも、カースタントシーンで往来する一台に化けたり、犯人のクルマとしても何度も画面に登場しています。

劇中のスカイラインをトミーテック「TLV-NEO」で完全再現!

トミーテックではこのスカイラインを、「トミカリミテッドヴィンテージ ネオ(TLV-NEO) 西部警察 Vol.22 スカイライン2000GT(銀)」として、1/64スケールのミニカーで立体化。映像でも確認できるリアバンパー右側の「日産プリンス東京」の「P」マークステッカーや、トランクリッド左端に貼られた「NAPS(Nissan Anti Pollution System=日産公害防止システム)」のバッジまで再現されているというこだわりようです。

ジャパン後期型のレアな特別仕様車もラインナップ

このほかTLV-NEOでは、スカイライン・ジャパンの後期型4ドアセダンを商品化しています。

こちらは、昭和55年発売の特別仕様車「ゴールデンカー」がモチーフ。「ゴールデンカー」は、スカイライン・ジャパンの最上級グレード「2000GT-E・X」をベースに、金色のボディカラー、ミシュラン製ラジアルタイヤ、ボッシュ製フォグランプ、ミケロッティ製のホイールなど豊富な特別装備を盛り込んだスペシャルグレードでした。

「トミカリミテッドヴィンテージ ネオ(TLV-NEO)LV-N111c スカイライン2000GT-E・X ゴールデンカー」では、その特徴を余すことなく再現しています。

[筆者:遠藤 イヅル/イラスト:遠藤 イヅル/撮影:トミーテック/日産自動車/株式会社石原プロモーション/製作著作:株式会社石原プロモーション/取材協力:トミーテック]

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