サーフィン自粛を 愛好家ら張り紙掲示 長崎・黒崎海岸

サーファーに自粛を求める張り紙=長崎市、黒崎海岸

 週末などにサーファーが訪れる長崎市下黒崎町の黒崎海岸で26日、長崎県内の愛好家らが連休期間のサーフィン自粛を呼び掛ける張り紙を海岸入り口付近に掲示した。
 愛好家の一部が所属する日本サーフィン連盟長崎支部が「お願い」として付近の数カ所に張り出した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、地元ではサーファーが集まることを不安視する声もあり、5月2~6日、住民に迷惑を掛けないよう同海岸でのサーフィン自粛を求めた。
 同支部の七種和彦支部長(64)は「連休中に県外から来る人がいるかもしれない。日ごろお世話になっている地元の人たちが不安になるといけない」と話す。
 同海岸は春から秋にかけてサーフィンに適した波が立つといい、日曜日のこの日も午前中、サーファーが1人、また1人と海へ入った。最も多いときで約30人。自粛を見据え「きょうが乗り納め」と話す人もいた。
 同市でサーフショップを営む男性(49)は「サーフィンをすることで『3密』にならないよう、海でも2メートルは離れようと仲間と話している」と言う。「しかし地元には高齢の人も多い。県外ナンバーの車に乗ったサーファーが集まると心配されるかもしれないので、5月6日まで自粛する」と話した。

海に入り波を待つサーファーたち=26日、長崎市の黒崎海岸

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